幼少期の“鼻すい治療”について
幼少時の“鼻吸い治療”の効用
1. 副鼻腔炎悪化の予防
2. 風邪の後の急性中耳炎・滲出性中耳炎の予防
3. 後鼻漏による咳の予防
4. 鼻閉からくる口呼吸・いびきの予防
5. 口呼吸による口腔内乾燥の予防
6. 気管支炎及び風邪の予防
7. 風邪の後の長引く鼻水・咳の予防
毎日あるいは一日おきの鼻吸い治療により、鼻閉を改善し
鼻呼吸できる快適な生活を送る事ができます。
急性化膿性中耳炎
激しい耳痛や耳漏が主な症状で、たいていは風邪(かぜ)の細菌が鼻から耳管(鼻の奥と中耳とをつなぐ細い管)を通して中耳に入るためにおこります。特に風邪のかかりはじめと治りかけのときに注意が必要です。また副鼻腔炎(膿症)の子供では、ハナのかみかたが悪かったりハナをすする癖があると、中耳炎を起こすことがあるので注意が必要です。また、夏場はプールや海水浴で感染する恐れもあります。
年齢的には10歳以下の小児に圧倒的に多く、これは幼小児の耳は大人に比べて短く太く水平であるために炎症が波及しやすいためです。
原因はほとんどが細菌感染ですから、治療は抗生物質と消炎鎮痛剤の投与が主体となります。外来では、局所の消毒のあとで薬をしみ込ませたガーゼを耳の中に入れておきますが、場合によっては鼓膜を切開して膿を出すこともあります。自宅では入浴をひかえ安静にします。中途半端な治療によって慢性化することがありますから、薬を忘れずに飲み、毎日きちんと通院することが大事です。通院期間はだいたい1週間~10日程必要です。
尚、いったん治っても再発する場合がありますので、通院終了後2~3日間は耳痛が起きないかどうか注意していてください。